徹底大予測 21世紀「この国が買い、この国は売り」―天才投資家の世界バイク紀行ジム ロジャーズ
講談社 刊
発売日 1999-08
天才投資家ジムさんの世界観に触れてみるべし 2002-04-16
本書初めの旅の重要性を示す著者の言葉から、世界を旅することは、単にレジャーだけでなく、自分の世界観の拡大、そして自分を知る上での比較対照を見つけることができる手段だと思いました。本書なかからも擬似的ながら、その数々を知ることができとてもよい本だと思います。また、普通の旅行記では紹介されないようなロシアやアフリカなどが、バイクという地に近い視点で紹介されている生々しさが他の本にないところだと思います。
(例えば、地元の人の生活スタイルや経済観、あらにアンダーグランドな裏世界に至るまで) さらに、旅行記でありながら、世界各国の経済や世界的な投資家の見方、判断材料を勉強できます。 最後に、訳者の林則行さんの後書きに書かれていた「ジムの投資手法?極めて基本に忠実である」と林康史さんの後書きに書かれていた「天才はその都度その都度、調整しながら、いつも正確に行動するがゆえに天才なのである。」という一説から、一流と言われる人間は何も突飛なことをやっているのではなく、基本を極めているんだということに気づかされました。
ぜひ、ジムさんの基本とあらゆる国から感じたものに皆様も触れてみてください。村上龍さんの解説もありますのでファンの方はご一読を。
21世紀、日本は売り?買い?, 2002/1/24
自分の足で旅し、自分の目で確かめる:レッグワークと呼ばれる一番簡単なプロセスが、実は最も難しい。バーチャル世界を脱して、実際に自分の目で見てみると、頭で描いた像と実際が随分違っていることがよくあることに気付くだろう。インターネットで予約したホテルの部屋が、実際に行ってみると全く違っていたり、人から聞いた話が現地に行ってみると正確でなかったり、といった例は数限りなくある。この本は実際に自分の目で確かめることの大切さを教えてくれる。
また、この本は天才投資家の足跡と、その着眼点の鋭さを浮き彫りにしている。この本を投資理論として読んでも十分楽しめる。ただ惜しいのはこの本が出版されてから10年が経っている点だ。本の内容がこの10年間に実際に起きてしまったことも多くある。正直を言うと、2000年の時点でアップデートした内容も読みたかったような気がする。2000年版では、日本は果たして最近の海外のメディアの取り上げるように、本当に「売り」なのだろうか?とても気になるところだ。
これこそ現代の宝探し物語。男子諸君必見!, 2002/1/5
投資には縁のない私のような読者にとっては、これは、投資の本ではない。ワクワクするような、現代の宝探しの物語だ。大人の冒険譚と言っていいだろう。なぜ、「大人の」か、といえば、それが空想ではなく、現実であるからで、また、著者の行動が受身の選択ではなく、自分の意思で道を拓いていくものだからだ。著者は旅が投資の極意と言う。自分自身で見て、肌で感じて探し出した「宝の山」に「投資」するのだ。これは私のような一技術者にとっても、あらゆる職業の人にとっても忘れてはならない基本姿勢である。現場を見、体感しなくては身に付けられない技術、思考方法は必ず有り、それは机に座って考えるだけでは絶対見つからないものである。著者はこの「現場でしか見つけられないもの」を見出す嗅覚が他人より遥かに優れている訳ではないと思う。唯、自分の夢、好奇心を追いかけ、苦難にも挫けず、現実を忠実に見取っているだけなのだ。しかし世の中にそれを実践している人間は非常に少ない。男であればこの本を読めば一念発起せずには居られない。この文庫のタイトルからはうかがうことはできないが、男のロマンの一典型をリアルに描いた本だ。
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